低用量ピルの飲み方について
低用量ピルの飲み方や、飲み忘れた場合の対処法について解説しています。
初めて低用量ピルを使用される方や、飲み忘れてしまった方の参考になればと思います。
低用量ピルは服用方法を理解し正しく飲み続けていれば、ほぼ100%の避妊効果を発揮してくれます。
正確な知識を身に付け、低用量ピルの理解を深めていきましょう!
低用量ピルの基本的な飲み方
低用量ピルは、毎日同じ時間に1錠を24時間毎に服用します。
1周期の基本的な飲み方の流れは以下の通りになります。
- 生理が始まった日から実薬21錠を飲み続ける(ヤーズは24錠)
- 7日間服用をお休みする、または偽薬を7日間服用する(ヤーズは4日間)
- 次のシートの実薬21錠の服用を始める(ヤーズは24錠)
一相性ピルや段階型ピル、超低用量ピルでもこの飲み方のパターンは変わりません。
特に初めて低用量ピルを使用する方で、1シート目を服用している期間は軽度の副作用が現れる可能性があります。
これはまだ体が慣れていない為に起こりますが、時間経過と共に軽くなるのでご安心下さい。
また低用量ピルの種類によっては、飲み始めてから1週間くらいは確実な避妊効果を得られない事があります。
この期間に性行為を行いたい場合は、他の避妊法も併用した方が良いかも知れません。
ちなみに低用量ピルの服用タイミングは、食前でも食後でも就寝前でも何時でも構いません。
飲み忘れないタイミングで服用して頂ければ良いのですが、その代わり毎日そのタイミングで服用を続けて下さい。
もし吐き気などの副作用が日中に出ると困る方は、就寝前に服用すると良いかも知れませんね。
低用量ピルの飲み始め
まず、手元にある低用量ピルが「sundayスタートピル」なのか「day1スタートピル」なのかを確認しましょう。
これは説明書やパッケージに記載されている筈です。
低用量ピルの種類の中で一相性ピルという種類がありますが、この低用量ピルの中にはスタート日が記載されていない商品があったりします。
この場合は自分でスタート日を決めてもらって構いません。
ちなみに、どんな種類の低用量ピルでもタイミングさえ合えば、生理の初日から服用を開始する事が可能です。
種類が分かったら、飲み方を一つずつ確認していきましょう。
sundayスタートピル
生理の始まってから最初の日曜日から服用を開始するタイプを「sundayスタートピル」と呼びます。
生理開始が日曜日だった場合は、その日から服用を開始して下さい。
その後は上記に書いてある飲み方通り、毎日同じ時間に1錠ずつ飲み続けましょう。
このタイプを服用する場合に1点だけ注意事項があります。
生理の初日が月曜だった場合、ピル服用までに日をおく事になり、排卵が抑制されないケースがあります。
こういったケースの場合、服用を始めてから7日間くらいは避妊効果が極めて低いので注意して下さい。
もしこの期間に性行為を行う場合は、コンドームなど他の避妊方法を用いて避妊するようにしましょう。
day1スタートピル
生理初日から服用を開始するタイプを「day1スタートピル」と呼びます。
曜日に関係なく生理初日に服用を開始して下さい。
その後は上記に書いてある飲み方通り、毎日同じ時間に1錠ずつ飲み続けましょう。
このタイプは生理初日から服用する事になるため、最初の期間に他の避妊法を考える必要はありません。
ちなみに生理初日というのは、生理が始まってから24時間以内の事を指しますので、出来るだけその間に服用を開始して下さいね。
2シート目の服用
1シートを飲み終わり、お休み期間を経たら次のシートを飲み始めます。
ここでは、2シート目以降の飲み方について触れておきます。
基本的な飲み方は1シート目と変わりません。
気を付けたいのは、2シート目の飲み始めのタイミングです。
1シート目での服用開始時期は、生理から何日経ったのかが重要でしたが、2シート目以降では全く関係ありません。
お休み期間が終わった次の日に2シート目を飲み始めてください。
通常であれば、お休み期間に生理が訪れているはずですが、稀にお休み期間を過ぎてから生理が来る事もあります。
そんな場合でも、きちんと2シート目を飲み続けましょう。
3シート目、4シート目もこんな飲み方で服用していって下さいね。
低用量ピルの飲み忘れ
低用量ピルをうっかり飲み忘れてしまった場合の対処方法です。
これはどんな種類の低用量ピルを服用していても同様の対処法になります。
正しい飲み方を続けていても、うっかりした飲み忘れが続くと避妊効果が著しく低下してしまいます。
低用量ピルの飲み忘れには注意して頂きたいのですが、人間ですから忘れちゃう時や急な用事で服用できない日もあったりすると思います。
飲み忘れた場合の避妊効果や、対処法を記載していますので参考にして下さい。
前日の飲み忘れ
飲み忘れに気付いた時間が半日以内(12時間以内)であれば、すぐに飲み忘れた分を服用しましょう。
24時間以内に2錠服用する事になると思いますが、特に問題ありません。
避妊効果もしっかり出ているはずですので、ご安心下さい。
丸一日(24時間)以上開いてしまった場合は、同じくすぐに飲み忘れた分を服用しましょう。
ただ、この飲み忘れのケースでは避妊効果が薄くなっています。
飲み忘れた日から1週間~2週間くらいは、他の避妊方法を併用する事をお勧めします。
そして「いつ飲み忘れたのか忘れた」なんて事もあると思います。
この場合は、無理に2錠飲んだりせずに、1日1錠飲んでいきましょう。
正しく飲み始めてから1週間~2週間くらいは、他の避妊方法を併用する事をお勧めします。
偽薬の飲み忘れ
28錠タイプの低用量ピルには偽薬が7錠入っていると思います。
お休み期間も飲み続ける事で、服用を習慣付ける目的なのですが、実は良く忘れる方が多いのです。
飲み忘れ防止薬なのに飲み忘れる…
私も飲み忘れた事があります( ̄▽ ̄)
しかし全く心配はいりません。
仮に7錠全部飲み忘れても避妊効果に問題はありません。
飲み忘れで余った偽薬は捨てちゃって下さい。
ちなみに超低用量ピル「ヤーズ」は偽薬が4錠ですのでご注意願います。
複数回に渡る飲み忘れ
1週間も経たない内にまた飲み忘れちゃったよ…
そんな場合は避妊効果が明らかに減衰しています。
正しく服用を再開してから少なくとも1週間は、他の避妊方法を併用しましょう。
飲み忘れで余った実薬は棄てちゃっても良いのですが、予備のお薬として残しておいても良いかも知れません。
次のシートがない
気付いたら次のシートが無かった。
そんなケースも出てくるかも知れません。
病院で処方して貰ってる方は急いで処方してもらいましょう。
通販で購入されている方は、出来るだけ余裕を持って購入しておいて下さい。
もし、3日以上次のシートの服用が開始できない場合は、避妊効果は著しく減っています。
他の避妊方法でしのいで下さい。
そんな飲み忘れがないためにも、こちらで大量購入しておくと安心です。